ワールドカップ バスケットボール 準決勝・決勝!
2023/09/16
ワールドカップ バスケットボール 準決勝・決勝!
こんにちは!
今週の記事では、ワールドカップ 男子バスケットボール2023、準決勝・決勝について書きます。
前回・前々回の記事では、ワールドカップ 男子バスケットボール2023について書いていますので、ぜひ合わせて読んでいただければうれしいです。
それでは、本文に入ります。
・準決勝
8チームから始まったトーナメント戦も、一回戦が終わり、セルビア、カナダ、アメリカ・ドイツの4チームが準決勝に駒を進めました。
先に行われたのは、セルビア対カナダです。
アメリカに匹敵するスター集団を擁するカナダは、若きリーダーであるシェイ・ギルジアス・アレクサンダー選手を中心とするチームで、セルビアは、インサイドを起点としながらも、動きのあるパス回しで確実なシュートを狙えるディフェンスを強みとするチームです。
互いに激しいディフェンスをも強みとしており、前半からハイレベルなシーソーゲームが続きますが、セルビアの激しいディフェンスが功を奏し、カナダのエースシェイ選手が、ファールトラブルになり、その隙を逃さずついたセルビアは、10点のリードを得ます。
しかし、シェイ選手に代わりリーダーシップを発揮したブルックス選手によって、試合をつなぎますが、セルビアの絶対的エースであるボグダノビッチ選手によって、逃げ切ったセルビアは、決勝進出を果たします。
身長も勝っており、インサイドを起点とした点で、カナダのファールが重なり、試合を常に有利に進めることが出来ました。
準決勝の第二試合目は、ドイツ対アメリカです。
ポジションごとに役割を持った選手が揃っているドイツに対し、全ポジションを担うことのできるハイスペックな選手が揃う、バスケ大国アメリカの勝負の鍵を握るのは、ドイツで唯一、真っ向から勝負のできるフランツ・ワーグナー選手の活躍です。
フランツ・ワーグナー選手は、初戦以外のグループ予選すべてを怪我で欠場しており、トーナメントが始まった前回から復帰し、この試合が復帰後初のスターター起用でもありました。
また、アメリカには、ワーグナー選手のチームメイトであり、昨年の新人賞を受賞したバンケロ選手もいます。
そのような不安もありながらの出場でしたが、試合が始まればそのような心配は、必要ないことが分かりました。
苦戦を強いられるどころか、攻守で善戦し、ハーフコートでの一対一や、ランニングからのタフショット、ドライブ、パンチアウト、合わせからの3ポイントショットなど、幅広く・ハイクオリティな攻めで、ディフェンスの機能を停止させます。
その隙は、シュルーダー選手のドライブや、オブスト選手の3ポイントシュートなど、それぞれの得意なプレーに繋がります。
一方、アメリカは、ハート選手の堅実なプレーや、リーブス選手・ブリッジズ選手・エドワーズ選手のシュート力、ハリバートン選手のゲームメイクなど、それぞれの自力で対応します。
しかし、ドイツの良い流れについていくオフェンス中心の選択をしたアメリカは、最後までドイツの思い描く攻撃を止める事はできず、敗退し、ドイツが決勝戦に進出しました。
これで、決勝はヨーロッパの国同士の対決となります。
・3位決定戦
決勝戦の前に3位決定戦について書きます。
3位決定戦は、今大会で最もメンバーが期待された2チームとなりました。
どちらもサイズがなく、ガード陣による点の取り合いが予想されますが、問題は誰が得点をとるのかです。
今大会、一対一でのオフェンスに不安を抱えるバレット選手でしたが、カナダを救ったのはダークヒーローのブルックス選手でした。
ブーイングから始まり、最終4コーターではMVPチャントが会場に響いていた光景は、多くの人の記憶に残っていると思いますが、最終的に彼は、39点をとり、見事カナダを支え、エースのシェイ選手にバトンをつなぐことが出来ました。
アメリカもさすがのタレント力と、得点力で得点のやり合いでは、突き放されることはありません。また、前回の反省を活かし、ディフェンスに定評のあるハート選手などをコートに入れ、ディフェンスからの得点をも狙います。
彼らの戦いは、オーバータイムまでもつれますが、シェイ選手とエドワーズ選手の両エースの差が表れ、カナダがアメリカに勝利し、見事3位になりました。
・決勝戦
激戦の3位決定戦を終え、それぞれに勝利したドイツ・セルビアには、これまで以上の期待と応援が贈られました。
ディフェンスがお互い強みとしてあり、一見似通ったチームと思いますが、2チームは全く異なった軸でバスケを目指しているように見えます。
セルビアは、インサイドを軸として、オールラウンダーな4人が合わせ、パスを回し、良いシュートを打つことが理想とされています。
一方のドイツは、前述したように、弟のワーグナー選手を除いて、ドイツの選手は、攻守ともに得意な点・不得意な点を持っており、フランツ・ワーグナー選手を軸としながら、各々の選手がそれぞれの得意なプレーを発揮する意識を持っています。
どちらも、ディフェンス中心のチームワーク重視のバスケットをしますが、そのチームワークの方向性が異なっているということです。
前半から点数は拮抗し、互角の試合に見えましたが、ドイツが理想のバスケをしているのに対し、セルビアはインサイドからの展開に苦戦し、得点が伸びず、しかし、エースのボグダノビッチ選手の得点力で、つないでいる状況でした。
後半に入っても、その苦しさはさらに現れ、ドイツのフランツ・ワーグナー選手がベンチにいる時間帯でも、シュルーダー選手を筆頭にドイツがセルビアを圧倒します。
後がないセルビアを救ったのは、ディフェンスのスペシャリストであるアレクサ・アブラモヴィッチ選手でした。
彼の得意なディフェンスだけでなく、3ポイントシュートや、ドライブなど次々に点を重ね、セルビアに望みをつなぎました。
しかし、最終的には、ドイツが勝利し、初優勝を遂げました。
今大会で、ドイツが勝利したことはバスケットボールにおいて、とても素晴らしいことであったと思います。
その理由として、ドイツのメンバーは若い選手が多く、さらなる成長が期待されるチームでもありますが、今大会ベストメンバーだったからです。
決勝で対決したセルビアには、直近の3年間で最も優れたバスケットボール選手のヨーキッチ選手がいることや、アメリカはスター集団であっても、将来を担う選手であり、強豪国のオーストラリア、カナダ、フランスなども倍以上の力を発揮するメンバーが控えています。
現に、アメリカは来年のパリオリンピックでは、ドリームチームを結成する動きがあるなど、ドイツがチャンピオンとなり、追われる立場となったため、各国に強化を必要とさせました。
このように、世界中でバスケットボールが盛り上がる最高の大会でした。
ありがとうございました。
また、入れ替わるように、フランスでラグビーのワールドカップが始まりました。
一か月半と長期間ですが、日本も含め、そちらも盛り上がり、応援したいです!
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